知られざるクリシュナムルティ
知られざるクリシュナムルティ
Ｇ．ナラヤン [著]
玉井辰也 [訳]
2015.7 四六判 / 192頁 ISBN: 9784884698508
20世紀最大の神秘家クリシュナムルティ。甥が語る、その知られざる真実の姿とは。
著者、ナラヤンはクリシュナムルティに関係した多くの人々と同様、その全人生と全情熱を惜しみなくクリシュナムルティの教えの習得に捧げた。３５年に及ぶ沈黙の証人として、その証言を開示するに当たり、ナラヤンは読者に対し、クリシュナムルティへの簡明かつ剴切な紹介を果たし、師の神秘的な側面を明かした。
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......クリシュナムルティは我々の方を向くと「仏陀が今ここに臨在し給う。
何か質問があれば......」と語りかけた。私はクリシュナムルティの相貌が変容していくのを目の当たりにし、驚異の念と共に見守り続けた。その双眸(そうぼう)は煌々と光り輝き、顔貌は炯然(けいぜん)として燃え熾(さか)り、名状し難い変容が現成していた。部屋全体にクリシュナムルティから放出される途方もない美が充満していた。＜本文より＞