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自己啓発って言いたくないけど、でも誰かを啓発する言葉

自己啓発って言いたくないけど、でも誰かを啓発する言葉

自己啓発って言いたくないけど、でも誰かを啓発する言葉

了戒 翔太 [著]

2019.6  46判 / 234頁  ISBN: 9784884699680

1,650(本体1,500円)

数量:

「前世紀の神話を終わらせて、
21世紀の新しい生き方を創り出す若者たち。
そんな彼らの精神が、ぎゅっと詰まったような素敵な本。」
――作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚

年商1億を含める2つの会社の経営者であり、100万部以上の本をセールスした出版販促プロデューサー。
一般社団法人の理事も務め、自らCDを発売し、ライブをおこなうミュージシャンであり、アーティストのプロデューサーでもある。
セミナーを企画して講師を務め、千人規模のイベントも開催。
e-ラーニング事業やグッズの開発・販売も手がけるクリエイティブ・プロデューサーの肩書きも持つ。
更に、YouTuberとして本格的に活動を始め、国家機関の地域起こしプロジェクトにも参加。
そんな複数の肩書をもった「スラッシャー」の著者による初めての書籍。


「どう生きるか」の答えを導く新しい時代のバイブル誕生!
「好き」とビジネスを両立させて、自分らしく、楽しく、周りを幸せにする生き方とは。

仕事、人間関係、お金......生きていくうえでの迷い、悩み、葛藤を抱える人たちへのエール

写真家・本間寛氏の印象的な写真を散りばめたビジュアル・メッセージブック


たった一冊の本が、人生を大きく変えることだってあるんだ。
過去の僕自身がそうだったように。(著者談)


「はじめに」より

僕は、複数の肩書きをもつ「スラッシャー」だ。
年商1億を含める2つの会社の経営者であり、100万部以上の本をセールスした出版販促プロデューサー。
一般社団法人の理事も務め、自らCDを発売し、ライブをおこなうミュージシャンであり、アーティストのプロデューサーでもある。
セミナーを企画して講師を務め、千人規模のイベントも開催。
e-ラーニング事業やグッズの開発・販売も手がけるクリエイティブ・プロデューサーの肩書きも持つ。
今年からYouTuberとして本格的に活動を始め、国家機関の地域起こしプロジェクトにも参加している。

いきなりズラッと、僕の活動を並べたてたが、自慢したいわけではない。
複数の仕事を同時におこなうスラッシャーという肩書きについて、知ってほしかったからだ。
業界では、「今もっとも勢いある若手経営者」「なんでもこなせる器用な人」と言われることもあるが、
「かっこつけてる」「何屋かわからない」「器用貧乏」と揶揄《やゆ》されていることも知っている。

しかし、なんと言われてもいい。
何より自分の「好き」を軸に、やりたいことをやりたい時に、やりたいようにやり、周囲の役に立てている「今」が気に入っている。

でも、ほんとうの僕は臆病で気が弱い。
小学生の頃は、授業中に指名されると顔が真っ赤になり、どもってうまく答えられなかった。
人と同じことをするのが苦手で、先生に目をつけられて廊下によく立たされた。
何が原因で立たされていたのかあまり覚えていないが、劣等生扱いされた屈辱感は今でも忘れない。
家では、本音が言えない子どもらしくない子どもだった。「いい子」でいなければという思いが常にあった。
中学生時代に親が離婚し、高校一年で定時制高校に転校。
昼間は寿司屋で、夜はクリーニング店で働いて家計を支えた。自分の境遇をうらみ、世間を憎んでもいた。
アパレル販売員を経て、結婚と同時に車の販売員を始めたのは、十数年前だ。
入社当初は車がまったく売れず、「給料泥棒」とののしられた。
数百万の借金もあり、不遇を人のせいにして、荒れていた。
5年前までは話すことが苦手で、スピーチ原稿がないと人前ではしゃべれなかった。
ヘッドハンティングされたウェブマーケティング会社で、初めてセミナーの司会を任された時は、
頭が真っ白になってしどろもどろになり、ひんしゅくを買った。
心はいつも騒がしく、人のことばかり気にしていた。

そんな僕が、自分の「好き」を貫いて生きられるようになったのは、「言葉」があったからだ。
好きな音楽や本、出会った人たちから、これまでたくさんの言葉をもらってきた。
それらの大切な言葉があったから、今がある。
叶わないことは何もないと思えるくらい、日常生活を謳歌できている。
言葉に助けられたから、今度は、僕の言葉を誰かに届けたいと思った。
大好きな「本」という形にして。

会社も僕自身も、まだまだ未熟だし、発展途上だ。
世間から見れば、駆け出しの「若造」に過ぎないだろう。
でもほんの数年前まで、「何者か」になろうとして必死だっただからこそ、わかることがある。伝えられる思いがある。
そして、「伝えたい」という気持ちは、誰にも負けない。

つまずきながら、おびえながら、それでも前に進もうとしている昔の僕のような、あなたにこの本を贈る。