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脳が語る 

高齢者ケアのこころ

パラメディカル・ハンドブック

高齢者ケアのこころ

脳が語る 

高齢者ケアのこころ

パラメディカル・ハンドブック

齋藤誠司 [著]

2006.8  四六判 / 255頁  ISBN: 4884694686

1,650(本体1,500円)

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何のためのケアなのか、誰のためのケアなのか。
その大前提を見失いやすい現在の医療福祉。
「まず人格ある人間がそこにいて、その人間がその人らしく生きていくためにどうあるべきかを一義とするのがケアの本質です。(中略)質の高いケアとは、個性や生きてきた道の歴史を知り、生き方に沿ったものでなければなりません。その中にこそケアのあり方が見出せます。
(中略)
そして何よりも大切なのは、たとえ高齢者の体力低下や残存障害は元へ戻らなくとも、精神的な改善、精神的復権は可能であるということです。(中略)ただ、生活を支える精神的要素の評価は、人により価値観が異なり画一的評価がしにくく、抽出には手間と時間がかかります。さらに、時間と労力をかけたわりに経営面に反映されないため、どの施設でも取り掛かりに腰が重いのが現状です。」―本文より

高齢化社会の中にある生き方というテーマに沿って、こころや知性のあり方を機能的、解剖学的、生理学的、生物学的、社会学的あるいは医療福祉の立場から見つめなおし、自分たちの意識とこころのあり方の今とこれからを考える。