37歳で国税に狙われた男 一年半の苦悩と追徴課税一億五千円の悲劇
37歳で国税に狙われた男 一年半の苦悩と追徴課税一億五千円の悲劇
佐野宗吾朗 [著]
2024.11 四六判 / 240頁 ISBN: 9784867231838
「ピーンポーン」
ある朝の8時、玄関のチャイムが鳴ったことからすべては始まりました。恐る恐るドアを開けてみると国税局の職員約30人が......
大学卒業後、エンジニアとして働くも厳しい労働環境とストレスにより膵臓を壊し入院。
自分の働き方に疑問を持ち、転売をはじめる。
開始早々に手ごたえを感じたため、無謀にも転売の売り上げがまだ0円の状態で独立を決意。
想定以上に利益が増えたことによって、税金を減らしたい欲求が強くなり、外注費の架空計上などをおこなってしまう。
「税金を払いたくない」そう思って脱税したら地獄の日々が待っていました。
このことが国税局に見つかり、自宅や実家など20か所以上、約200名の規模で東京国税局査察部による家宅捜索が入る。
そして一年以上に及ぶ取り調べを受け、マスコミに追いかけ回されることになる。
結果、追徴課税として約一億5000万円の支払いを命じられる。
某国の国会議員はウラ金を作り、それがバレても上流国民なのか申告・納税すらしないが私たち下流国民には厳しく徴収する社会⁈でも
こんなことはもうこりごり! 取られるくらいなら払っておきたい正しい税金!
著者の実体験をもとに一年半の苦悩と一億5000万円の追徴課税、当時の心理状態を描いた実話
目次
はじめに
第1話 何の気なしに始めた転売が自分の人生を大きく変えた
1-1 最初のきっかけは副業ではじめた家電転売
1-2 稼ぐ前に手ごたえを感じて退職届を会社に提出
1-3 二ヶ月目で稼いだ金額は月三百万円
1-4 最高潮の月間売り上げは一千百八十四万円
1-5 年間一億円を稼いだのをきっかけに始めた新規事業
1-6 クライアントをつのり、大ハネしたコンサル事業
第2話 魔が差したのは一年を超えたころ
2-1 一千万円という納税額を見て、自分の中にひそむ悪魔がほほ笑んだ
2-2 悪魔のささやきが大声に変わったのは利益の高さ
2-3 あまりの面白さに楽しさを隠し切れない売り上げの加速
2-4 初年度の二の舞になると考え裏口座を用意
2-5 架空経費をでっち上げても気づかない能無し税理士
コラム 転売で毎月300万円以上売っていた商品とは?
第3話 隠れみののために作った合同会社
3-1 消費税の支払いを抑えるために作った合同会社
3-2 経営者という自覚には勝てなかった口座残高の魅惑
3-3 会社の売り上げを立てたいというよりも個人口座が増えていく楽しさ
3-4 十人にひとりから始まった会社の売り上げは気づけば百人にひとりになった
3-5 1%の売り上げ計上ももったいないと感じていたドケチな自分
第4話 頂点を取る勢いで伸ばした貯金額
4-1 売れば売るほど儲かるビジネス
4-2 そのすべてを貯金に変えた一日の最高額は六百万円
4-3 一年もたたずに個人口座は一億円を超えた
4-4 誰にもとられたくない一億円の札束
4-5 一億円の存在は家族も知らない
4-6 何も知らない家族は貧乏生活をつづけた
コラム 外注化で大失敗!商品を水浸しにされた!?
第5話 億単位を超えたころ、喪失感に襲われた私の心と精神
5-1 個人資産は増えているのに使うことができない恐怖
5-2 個人が狙われるはずないと高をくくっていた自分
5-3 サラリーマンの生涯年収(二億円)を超えたころ喪失感に襲われた
5-4 これ以上はお金をいらないといいつつも、売ることを止められない自分
5-5 プチ贅沢をしていた家庭環境なのに、なぜ貯めるを優先させたのか?
コラム 脱税したら逮捕される?されない?
第6話 国税にマークされたきっかけとなった資金移動
6-1 置いといてももったいないと考えたお金の使い道
6-2 お金に働いてもらうと考えた投資運用
6-3 噂を聞きつけたアメリカ株の魅力
6-4 口座開設のために資金移動した証券会社
6-5 一回では送金できず分割した振り込み資産
6-6 儲かるつもりで始めたアメリカ株は大損をこき一億円の損失
おわりに