泣いた！生きた！笑った！～私の舞踊一代記～
泣いた！生きた！笑った！～私の舞踊一代記～
2022.4 46判 / 192頁 ISBN: 9784867230824
『お前な、馬鹿は裏返すと"利口"なんだ。
利口には修行の終わりはないんだぞ』
人間国宝・八代目坂東三津五郎に「馬鹿」と言われ続けた男の半生を綴った一代記。
四十四歳で坂東流を離れ、大河流三代目家元を継承。
大河寛十郎の山あり谷ありの人生を描く――。
『この本は、タイトル通り、「泣いた！生きた！笑った！」という自分の半生を綴ったものです。
子どもの頃、踊りが好きになり、この道に飛び込みましたが、決して裕福でもない家庭に育ったいたずら好きな少年が、曲がりなりにも舞踊家として生きてこられたのは、情けある多くの人たちに支えられてきたからです。
中でも私に舞踊家として生きるきっかけを与えてくれた人物といえば、歌舞伎役者で坂東流八代目家元・坂東三津五郎に尽きると言っても過言ではありません。
師匠こそが、私に舞踊修行の厳しさ、苦しさ、辛さと同時に、考え方、心の在り方を伝授してくれました。
その偉大さに触れたことが、"舞踊道"を歩む決心をさせたのです。』
―「はじめに」より―