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病室は、教室だった。

僕が医療の現場で学んだこと

病室は、教室だった。

病室は、教室だった。

僕が医療の現場で学んだこと

五十子 大雅 [著]

2022.7  46判 / 256頁  ISBN: 9784867230954

1,650(本体1,500円)

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優しさから生まれた
情熱ドクターの処方箋

「ほんの少し考え方を変えるだけで、
幸せに生きられる」


●目次
第一章 患者さんに学んだこと(研修医時代) やさしさだけでは医療はできない/何事も一生懸命やること、真摯に相手に向き合うことは、とても尊い/毎日を楽しく幸せな気持ちで精一杯生きていくことが最大の生きる意味/相手の気持ちも考えて、相手の気持ちに寄り添って自分の意見を伝えること/間違ってることは"間違っている"と常に言うべき
第二章 恩師から学んだこと
"相手が望むことってどういうことなんだろう"と考えることが必要/自信過剰になってはいけない。ルーティンのチェックをしっかりやることが大事/もらった連絡にはできるだけ早く返信することが相手に対する思いやり/"ありがとう"の感覚がない人は幸せになれない/おじけずいているだけでは何もできない/患者さんが「こうしたい」と望むなら、それに応えるのが医師の使命/相手に安心してもらえるような対応をしなければいけない/自分から率先して"学ぼう"という気持ちがないと学べない/素直に聞く耳を持たないと人間は成長しない
第三章 患者さんに学んだこと (開業後)
心と体は表裏一体"心身一如"/去っていく方の想いに応えることが医者の使命/相手の顔をしっかり見て、"一人の人"として向き合わなければいけない/経験や先入観から安易に判断してはいけない/過信せず、決めつけず、決して驕らず、なるべく謙虚であること/"無知は罪なり"――知らないことは時に罪になる/せっかく生きているのに、"生きていてもしょうがない"などと思ってしまうのはもったいない/前向きに生きるには、勇気を出して自ら伝えること、自ら行動すること/人は辛い経験を通して、人に対して優しい思いやりを持つことの大切さに気づく/人から言われてやるより、"自分はこうなりたい"と思うことが人生には必要
第四章 友人・知人から学んだこと
常に"人事を尽くして天命を待つ"―そういう心持でいることが大事/なるべく学生生活でしか味わえないことを経験したほうがいい。いろんな経験をしたほうがいい/人の心を動かすには、自分が"どう生きているか"が試される/運動は人を健康にし、その人の運を動かすことができる/常に挑戦し続けていくことでより良い未来が開ける
第五章家族から学んだこと
自分のやるべきこと、できることを淡々とやる/自分自身がきちっとしていれば、最後には人はついてきてくれるもの/わかってもらえたつもりでも、相手は同じように理解できるとは限らない/存分生きるには、悔いのないように今を精一杯生きて、一生懸命人生と向き合い、そして楽しむこと
おわりに~生きる喜びとは


本文「はじめに」より
僕の母校の慈恵医大の建学の精神に、
「病気を診ずして病人を診よ」
という言葉があります。
病気そのものを診るのではなく、その人自身を診よ。病気だけに目を向けていては、本来の医療はできない。
人それぞれ、悩みもあれば夢もある。生きてきた人生も違えば、背負っているものも違う。
病気を治すことは大事だけれど、病気を治しただけでは幸せにはなれません。
「ほんの少し考え方を変えるだけで幸せに生きられるんだよね」
僕は医療現場という教室で、そのことについて学びました。
気持ちの持ち方一つで変わることって、たくさんあると思います。
ほんのわずかなところに幸せって一杯転がっていると思います。
でも、そのことに気づいていない人が多いのです。
僕は一人でも多くの人に「楽しいよね」「幸せだよね」と感じられるような生き方をして欲しい。
この本を通して、少しでもそのためのサポートができればと願っています。